D&B展、16日開幕 NMN、乳酸菌、フェムケア等 18日までビッグサイトで

 美容・健康産業の総合見本市「Diet & Beauty Fair」と”WELLNESS”と“BEAUTY”の最先端テクノロジーが集まる「WELLNESS & BEAUTY TECH」が9月16日、東京ビッグサイトで開幕した。

 今年で24回目の開催を迎える「D&B展」は、8つのエリアで構成。化粧品、サプリメント、美容機器、ヘアケア製品、身体分析機器、フェムケア製品、健康機器、香水などが披露された。会場ではNMNや乳酸菌を配合したサプリや化粧品の展示が目立った。このほか、更年期やPMS(月経前症候群)に対応したフェムケア製品が展示された。

 今回、日本や中国などのインフルエンサーがTikTokなどのSNSを通じて製品をリアルタイムで紹介する特別企画、「T-LIVE Beauty Festival」を初開催。SNSで出展企業の製品がライブ配信され、SNS上で購入を希望する人が多くでるなど、盛り上がりを見せた。

 初開催となる「WELLNESS & BEAUTY TECH」では、睡眠対応製品・サービスの出展が多く見られた。今年初出店となるパナソニックくらしアプライアンス社は、デバイスを付けて眠ることで睡眠と体温を計測・分析し、アプリが女性の体調をナビゲーションしてくれるサービス「RizMo」を展示、注目を集めた。マルマンH&Bは今月2日に発売した「フェムユー くつろぎルイボス」の試飲を行った。

 展示会では各種セミナーを実施。初日には、大阪大学大学院医学研究科臨床遺伝子治療学寄付講座教授の森下竜一氏が「アンチエイジング最前線~未来の健康・医療とは」と題し講演した。日本抗加齢医学会理事長を務める同氏は、同学会が監修を行った大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンについて、300万人が来場していることを紹介。PHR(Personal Health Record)の体験ができるとして、現在50万人のデータを蓄積していることに触れ、ビジネスにも応用できるとして、使用したい企業を募集しているとした。また、「アンチエイジング」という概念は古くなりつつあるとし、老化を戻す「リバースエイジング」という概念の研究が米国で進んでいる