24年国民健康・栄養調査 高齢者の19.5%が低栄養傾向 4人に1人は肥満
高齢者の19.5%が低栄養傾向にあることが、厚生労働省が12月2日に発表した2024年国民健康・栄養調査結果の概要でわかった。
調査時期は24年10~11月で、ビタミンやミネラルなどの栄養摂取状況調査は任意の1日に実施。調査実施世帯は1万414。今回は4年に1度の拡大調査を行い、一部の生活習慣等で都道府県の状況を把握した。拡大調査は今回で3回目となる。
都道府県の状況についてまとめた結果では、20歳以上の1日野菜摂取量の全国平均値は、男性が270g、女性が251gだった。摂取量は都道府県で異なり、男性は上位25%の群が305gだったのに対し、下位25%の群は235g。女性は上位25%の群が285g、下位25%の群が228gと、男女とも有意な差がみられた。
糖尿病が強く疑われる者は推計約1100万人。「継続して増加している」としている。糖尿病の可能性が否定できない者は約700万人だった。
65歳以上の「低栄養傾向(BMI20以下)」の割合は19.5%。高齢者の低栄養傾向の割合を性別に見ると、男性は12.7%(23年調査は12.2%)、女性は25.2%(同22.4%)で、女性の方が多かった。高齢者で「適正体重」は54.7%。「肥満」は25.8%で、4人に1人の割合だった。
栄養素等摂取量の1人1日当たり平均値は、15歳以上の推奨量が100㎎となっているビタミンCno場合、男女とも20~60代で100㎎を下回った。20歳以上で最も少ないのは、男性は20代で59㎎、女性は30代で59㎎。
食事摂取基準2025年版で18歳以上の目安量が8.5㎍から9.0㎍に引き上げられたビタミンDは、20歳以上の場合、80歳以上男性が9.2㎍となったほかはいずれもその目安量を下回った。20歳以上で最も少なかったのは、男性は20代で5.3㎍、女性は40代で4.8㎍だった。
例年不足が目立つカルシウムは、推奨量が15歳~64歳で650㎎、75歳以上で600㎎となっている女性は、20代が389㎎、30代が400㎎、40代が411㎎、50代が453㎎、60代が515㎎、70代が543㎎、80歳以上が51

