1~9月の化粧品国内販売は微減 輸入は増加

 2025年第3四半期(1~9月)の化粧品統計が出揃った。経済産業省の生産動態統計確報値に基づく1~9月の化粧品国内販売金額は、前年同期比1.6%減の1兆100億円となった。金額が最も大きい「皮膚用化粧品」は同0.7%減の約4552億円。「頭髪用化粧品」が同2.9%減の約2612億円、「仕上用化粧品」が同2.7%減の約2052億円などとなった。

 国内販売額は、第1四半期は同年同期比2.7%減でスタート。第2四半期は同3.7%増と盛り返したが、第3四半期で再びマイナスに転じた。

 一方、日本輸入化粧品協会がまとめた1~9月の化粧品輸入実績は、前年同期比4.6%増の約3425億円となった。

 輸入国別では、トップの韓国が同13.2%増で好調を維持した一方、2位のフランスは同6.6%減。シェアは韓国31.1%に対し、フランス22.4%と、両国の差が徐々に広がっている。