家計調査7月 健食支出が急伸、27%増に 60歳以上が大幅なプラス
不安定な状況が続く健康食品支出が、7月は前年同月比27%増と急伸したことが、総務省統計局が9月5日に発表した「家計調査」報告でわかった。5~6月に苦戦した60歳以上が2ケタ増となり、回復に寄与した。
「2人以上世帯」を対象とした7月の消費支出は、1世帯当たり30万5694円で、前年同月比は、物価変動の影響を除いた実質で1.4%増、実数と比較した名目で5.1%増。3ヶ月連続の実質増となった。自転車購入費、光熱・水道費、入院料などが増えた。「食料」は9万3632円で名目では5.7%増となったが、実質では1.8%減。「米」は2987円で実質20.0%減だった。前年同月に28.7%だったエンゲル係数は29.0%となった。
「勤労者世帯の実収入は1世帯当たり70万1283円で、前年同月比は実質2.5%減。臨時収入・賞与は15万3870円で、同12.4%減だった。
サプリメント形状の健康食品を中心とする「健康保持用摂取品」の支出額は1226円で、前年同月比は名目27.4%増。「無職世帯d」が1697円で同33.3%増、「勤労者世帯」が898円で同22.3%増と、ふもに2ケタ増となり、それぞれ3ヶ月ぶりのプラスとなった。
健康食品支出を世帯主の年齢階級別にみると、全年齢層で前年同月を上回った。健食支出を牽引する60歳以上は5~6月に伸び悩んでいたが、7月は60代が1702円で同39.7%増と大幅なプラスとなった。
健食支出の1~7月累計は7473円で、前年同月比は5.1%増となっている。