機能性表示食品 24年度受理、11%増1580品超に 年度別で過去最高更新
機能性表示食品 24年度受理、11%増1580品超に
年度別で過去最高更新

消費者庁は6月24日、機能性表示食品として3月28日に届出された77品の情報を公開、2024年度の届出数は1584品となり、前年度比約11%増となった。
機能性表示食品制度がスタートした15年度の届出数は310品。初めて1000品を超えたのが20年度で、21~23年度は3年連続で1400品台となった。
しかし24 年度は、紅麹問題があった上半期、届出に慎重になる動きもあり、届出ペースが鈍化。また、制度改正が発表された直後の昨年9月の届出は59品にとどまり、前月から半減した。
24年度上半期の届出数は662品となり、前年同期比11%減。その後、年末ごろから徐々に届出ペースが回復し、特に年度末の3月は345品と記録的な水準となった。4月からの新様式前に届出が集中したとみられる。これにより、24年度の届出数は前年度比10.5%増の1584品。初の1500品台となり、年度別で過去最高を更新した。
15年度の制度スタートからの10年で届出された機能性表示食品の総数は9912品。このうち24日時点で取り下げられたのは2820品で、これを除いた累計数は7092品となる。
なお、24年度の取り下げ数は1198品で、前年度から4割増加した。取り下げが進む中で、新規参入は比較的堅調。本紙の集計で、24年度に初受理となった企業は約220となった。届出者の総数は1800を突破した。取り下げを除いた機能性表示食品7092品の剤型は、サプリメント(錠剤、カプセル剤等)が56.4%、それ以外の加工食品が40.4%、生鮮食品が3.3%。機能性関与成分は「GABA」が断トツで、機能性表示は「脂肪系」が最も多くなっている。
(健康産業速報2025年6月27日号) ※内容は掲載当時のものです。