15~17日に「食品開発展」盛況に 約3万7700人が来場 650社出展、過去最大1070小間

 機能性素材や受託製造、各種機器などが集結するBtoB展示会「食品開発展2025」(主催・インフォーマ マーケッツ ジャパン)が10月15~17日、東京ビッグサイトで開催され、3日間で3万7716人が来場した。国際展示会として、韓国、中国、インド、台湾、タイ、EUなど、海外からの来場も目立った。

 36回目となる今回は、約650社が出展、過去最高となる約1070小間で開催。機能性素材や食品素材を扱う原料サプライヤー、健康食品の受託製造企業、受託試験企業、各種機器メーカーほか、食品開発に関わる有力企業が集結した。

 

 腸活への関心が高まる中、乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維などによる腸内環境訴求が活発に行われた。例年同様、美容系素材も多く、多数の企業がコラーゲンを紹介。セラミドの展示も複数行われた。健康茶関連の展示も多かった。

 また、注目度が上昇する「リポソーム」関連の展示もみられた。トレンドのプロテインは、植物性が目立ち、ヘンプ、ナッツ、ピー、ポテトなど、海外企業の展示を含め、様々なプロテインが出品された。

 このほか、会場では多数見られたのが脳機能系の訴求。乳酸菌、イチョウ葉、プラズマローゲン、クルクミン、霊芝、エルゴチオネイン、マグネシウムほか、多彩な素材が展示され、来場者の関心を集めた。

 海外からは約150社が出展。西4ホールには「台湾パビリオン」が設けられ、乳酸菌やシジミ、キノコ系商材などが展示された。

 出展社によるプレゼンテーションは380講座以上。機能性表示食品対応、フェムケア、製剤化技術などが続々発表され、大きな注目を集めた。

 出展企業からは、「ゼリー案件の依頼が例年以上に多かった」「海外来場者が多かった」「来年は企業同士でコラボして、大小間で検討したい」といった声が聞かれた。

 次回の「食品開発展2026」は来年10月14~16日、同じく東京ビッグサイト西1・2・4ホール&アトリウムで開催する。開催規模は1100小間となる見通し。詳細は公式ウェブサイト食品開発展 | Homeで。