パリで食品素材展「Fi」プロテイン、コラーゲン多数 70超の国・地域から1400社以上出展
食品素材展「Fi Europe 2025」(インフォーマグループの主催)が12月2~4日、フランス・パリで開催され、70を超える国・地域から、1400社以上が出展した。来場者は集計中だが、2万3000人以上を見込む。機能性素材では、プロテインやコラーゲンの展示が多数見られた。


同展示会は今回で30回目。パリでの開催は7年ぶりとなった。ADM、Barentz、Freemen Nutra、Nexiraなどが20小間以上の巨大なブースで出展。国別パビリオンは31で、200社近くが出展した中国パビリオンを始め、地元フランスから40社以上が出展した。このほかブラジル、カナダ、ドイツ、インド、マレーシア、デンマーク、フィンランド、スペインなどのパビリオンが設けられた。
ジャパンパビリオンは設置されていなかったが、日本からは阿部養庵堂薬品、かどや製油、キミカ、茶ごと、日本生物.科学研究所、ハナマルキ、ファーメランタ、富士食品工業などが出展。現地法人として、三菱商事ライフサイエンス、味の素、天野エンザイム、長瀬産業、キッコーマン、不二製油などが出展した。
出展エリアは、食品原料、天然素材、オーガニック原料、食品技術、○○フリーのエリアに分かれ、1万5000以上の原料・製品が一斉に披露された。今年で2回目となるペットフード向けの原料エリアも設置された。
出展は食品原料や食品添加物が多数だが、機能性素材の存在感はさらに高まっており、特に、プロテインとコラーゲンが目立った。プロテインは、ホエイ、エンドウ豆、大豆、ライス、そら豆などさまざまざ種類が勢揃い。ここ数年は植物性のプロテインの人気が比較的高かったが、今年がホエイプロテインも人気だった。
また、魚・豚・牛由来など、さまざまな種類のコラーゲンが出展されており、「関節への影響」「関節間の骨への影響」「筋肉への疲労回復」「しわへの効果」など、細かく効果がエビデンスをもとに提示されていた。
このほか、サプリメントのカプセルや、グミをターゲットにしたゲル化剤なども多く、特殊なデンプンでカプセルの乾燥時間を早めるといった技術が紹介された。




